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Tux Paint
バージョン 0.9.35
## 子供向けのシンプルなお絵かきプログラム ##
Copyright © 2002-2024 by various contributors; AUTHORS.txt 参照.
https://tuxpaint.org/
2024年12月26日
+--------------------------------------------------+
| 目次 |
|--------------------------------------------------|
| I. Tux Paint について |
| II. Tux Paint の使い方 |
| A. Tux Paint の起動 |
| B. 起動画面 |
| C. メインの画面 |
| D. 各種のツール |
| 1. 描画ツール |
| a. ペイントブラシ「ふで」 |
| b. 「はんこ」ツール |
| c. 「せん」ツール |
| d. 「かたち」ツール |
| e. 「もじ」ツール、「ラベル」ツール |
| f. 「ぬる」ツール |
| g. 「まほう」ツール(特殊効果) |
| h. けしゴム |
| 2. そのほかの操作 |
| a. 「とりけし」と「やりなおし」 |
| b. 「さいしょから」 |
| c. 「ひらく」 |
| d. 「セーブ」 |
| e. 「いんさつ」 |
| f. 「スライドショー」 |
| g. プログラムの終了 |
| h. 効果音を消すには |
| E. 操作方法 |
| III. 他の画像の Tux Paint への読み込み |
| IV. その他のドキュメント |
| V. お問い合わせ先 |
| VI. プロジェクトへの参加 |
+--------------------------------------------------+
I. Tux Paint について
### A. "Tux Paint" とは? ###
Tux Paint は、3歳以上の小さな子供向けにデザインされたフリーのお絵かきソフトで
す。シンプルで使いやすい操作方法と楽しい効果音を備え、マスコットキャラクターが
子供たちの案内役を務めます。空っぽのキャンバスと様々な描画ツールが、子供たちの
創造力をかき立てます。
### B. 特長 ###
→ 簡単に、そして楽しく ←
Tux Paint は、一般向けの描画ツールではなく、小さな子供のためのシンプルなお
絵かきソフトとなることを目指して、楽しく容易に使えるように作られています。
効果音とマスコットキャラクターが、プログラムの操作をわかりやすく教えてくれ
るとともに、ユーザーを楽しませてくれます。また、大きくて見やすいイラスト調
のマウスポインターを採用しています。
→ 拡張性 ←
Tux Paint は、機能を拡張することができます。「ふで」や「はんこ」は、追加や
削除が可能です。例えば、授業では、様々な生き物の画像を追加しておいて、生徒
に生態系を描かせるといったことができます。それぞれの「はんこ」には、選択時
に流れる音声、表示される説明文を設定できます。
→ 移植性 ←
Tux Paint は、Windows, Macintosh, Linux など、様々なプラットフォームに移植
されており、どのプラットフォームでも見た目や使い方は変わりません。Tux Paint
は、Pentium 133のような旧式のシステムでもうまく動作し、さらに遅いシステムで
も動作するように構築することもできます。
→ 簡単な操作 ←
ユーザーは、コンピューターの複雑な機能に直接触れる必要がありません。描画中
の作品は、プログラム終了時に保存され、再開時に表示されます。作品を保存する
ために、ファイル名をつけたりキーボードを使う必要はありません。保存された作
品は、縮小画像の一覧から選択するだけで読み込むことができ、コンピューターの
他のファイルにアクセスすることはありません。
→ 操作方法 ←
Tux Paint には、ボタンのサイズ拡大、UIフォントの変更、キーボードや他の入力
デバイス(ジョイスティック、ゲームパッドなど)を用いたカーソル操作、オンス
クリーンキーボード、マウスクリックの固定など、操作性に関する多くのオプショ
ンが用意されています。
### C. 著作権 ###
Tux Paint は、オープンソースのプロジェクトで、GNUの一般公衆利用許諾( GPL) 基づ
き公開されているフリーソフトウェアです。このソフトウェアは無料で、プログラムの
ソースコードが利用可能です。(これにより、誰でも、機能を追加したり、不具合を修
正したり、プログラムの一部を自分のGPLソフトウェアに使用することができます。)
ライセンスの全文は、COPYING.txtをお読みください。
### D. Tux Paint バージョン 0.9.35 での変更点 ###
→ Improved color picker ←
Better behavior when clicking/tapping and dragging hue/saturation box and
value slider.
→ Text clipboard paste support ←
The "Text" and "Label" tools support pasting the copy/paste clipboard.
→ "Hearts" Magic tool ←
Draw a trail of floating hearts. ←
→ "Sparkles" Magic tool ←
Draw a trail of falling sparkles. ←
→ "Stars" Magic tool ←
Draw a trail of stars. ←
全ての変更点については、CHANGES.txt をお読みください。
II. Tux Paint の使い方
### A. Tux Paint の起動 ###
## 1. Linux または Unix のユーザー ##
KDE あるいは GNOME のメニューの「グラフィックス」以下に、起動アイコンが
設定されているはずです。
その他、シェルプロンプト(例: "$")で次のコマンドを実行する方法がありま
す:
$ tuxpaint
エラーが発生した場合は、端末にその内容が表示されます。(標準エラー出
力)
## 2. Windows のユーザー ##
[Tux Paint アイコン]
Tux Paint
インストーラーを用いて Tux Paint をインストールする際、スタート・メ
ニューやデスクトップにショートカットを作成するかどうかが選択できます。
ショートカットを作成していれば、これらのアイコンから簡単に Tux Paint を
起動できます。
ポータブル版( ZIPファイル版) をダウンロードして Tux Paint をインストー
ルした場合や、インストーラーでショートカットを作成しなかった場合は、
"Tux Paint"のフォルダにある "tuxpaint.exe" のアイコンをダブルクリックし
ます。
インストーラーを用いた場合、「Tux Paint」のフォルダは、通常
"C:\Program Files\TuxPaint\" に配置されます。(インストール時に、これを
変更することもできます)
ZIP ファイルを用いた場合、「Tux Paint」のフォルダは、任意の場所に配置で
きます。
## 3. macOS のユーザー ##
"Tux Paint" のアイコンをダブルクリックします。
[起動画面]
### B. 起動画面 ###
Tux Paint を起動すると、タイトル画面が表示されます。
プログラムの読み込みが完了すると、何かキーを押すかマウスのクリックによ
り次に進みます。( タイトル画面は、約5秒後に自動的に閉じます)
### C. メインの画面 ###
メインの画面は、次の各部に分けられます:
[どうぐ: ふで, はんこ, せん, かたち, もじ, まほう, ラベル, とりけし, や
りなおし, けしゴム, さいしょから, ひらく, セーブ, いんさつ, やめる]
→ 左側: ツールバー「どうぐ」 ←
ツールバーには、描画や編集を行うためのアイコンがあります。
[描画キャンバス]
→ 中央部: 描画キャンバス ←
中央部の最も広い領域が描画キャンバスです。ここが絵を描く部分になり
ます!
💡 注: 描画キャンバスのサイズは、Tux Paint のウィンドウサイズに応じ
て変わります。Tux Paint のウィンドウサイズは、Tux Paint 設定ツール
を用いて変更できます。その他の方法については、各種設定についてのド
キュメントを参照してください。
[セレクタ - ふで、もじ、かたち、はんこ]
→ 右側: セレクタ ←
セレクタに表示される内容は、使用しているツールに応じて変わります。
例えば、「ふで」ツールでは、様々な種類の筆が表示され、「はんこ」
ツールでは、はんこの画像が表示されます。
[いろ - いろ - くろ、しろ、あか、ぴんく、おれんじ、きいろ、みどり、みず
いろ、あお、むらさき、ちゃいろ、はいいろ]
→ 下部: カラーパレット「いろ」 ←
使用中のツールが色をサポートしている場合、画面の下部付近に色の選択
肢がパレットで表示されます。このパレットをクリックして色を選択する
と、その色がツールで使用されます。(例えば、「ふで」ツールでは選択し
たブラシで描く色として、「ぬる」ツールでは画像の領域を塗りつぶす色
として使用します)。
右端には色に関する3つの特別なオプションがあります。
x スポイト
スポイトを使えば、絵の中から色を選ぶことができます。
(この機能を使うためのショートカットキーがあります; 以降を参
照)
x レインボーパレット
レインボーパレットは、色相、彩度、明度を選択することで、任意の
色を選ぶことができます。左側のボックスには、数百段階の色相 — 上
部の赤から下部の紫まで — が、数百段階の彩度 — 左側の淡い色から
右側の純色まで — で表示されます。縦のグレーの領域では、数百段階
で、明度 — 上部が最も明るく、下部が最も暗い — を選ぶことができ
ます。
緑色のチェックボタンをクリックして色を確定します。「もどる」ボ
タンをクリックすると、色を選択せずにポップアップを終了します。
このツールの選択色に次のいずれかの色をセットすることもできます:
% 組み込みのカラーパレットから選んだ色
% スポイトで選んだ色
% カラーミキサーで選んだ色
x カラーミキサー
絵の具のパレットのようなアイコンの「カラーミキサー」では、加法
混色の三原色 — 赤、青、黄と、白(色合い)、グレー(色調)、黒
(濃淡)を混ぜて色を作成することができます。
どのボタンも複数回クリックできます(例えば、赤 + 赤 + 黄とク
リックすると、赤橙色になります)。混合された色の比率は画面下部
に表示されます。
「さいしょから」ボタンをクリックすると、最初からやり直す(色が
ない状態に戻す)ことができます。また、間違えた場合は、手順を何
回でも取り消したり、やり直したりすることができます(最初からや
り直す必要はありません)。
緑色のチェックボタンをクリックして色を確定します。「もどる」ボ
タンをクリックすると、色を選択せずにポップアップを終了します。
⌨ 使用中のツールが色をサポートしている場合、「スポイト」機能に素早
くアクセスするためのショートカットを使用することができます。
[Control] キーを押しながらマウスをクリックしたままカーソルを動かす
と、マウスカーソルの下にある色が表示されます。キャンバス全体をド
ラッグして欲しい色が見つかったところでマウスボタンを離すと、カーソ
ルの下にある色が選択されます。マウスをキャンバスの外(例えば「どう
ぐ」の部分)で離すと、色の選択は変更されません。
⚙ 注: カラーパレットの色は好みに応じて変更できます。変更方法につい
ては、"各種設定について"のドキュメントを参照してください。
(「かたち」ツールの使い方を説明している例)
→ 最下部: ヘルプエリア ←
画面の一番下の部分では、Linux ペンギンの Tux が、様々なヒントや関連
情報をご提供します。
### D. 各種のツール ###
## 1. 描画ツール ##
a. ペイントブラシ「ふで」 ←
右側のセレクタから筆の種類を、下のパレットから色を選んで、フリーハ
ンドで描画します。
ボタンを押したままマウスを動かすと、描画できます。
アニメーションブラシ — 描画中に形状が変化します。例として、ブドウ形
のブラシが挙げられます。このタイプのブラシの選択ボタンには、小さな
フィルムのアイコンが付いています。
向きのあるブラシ — 描いている方向によって異なる形を描きます。例とし
て、Tux Paint に含まれる矢印ブラシがあります。これらのブラシの選択
ボタンには、小さな8方向の矢印のアイコンが付いています。
また、いくつかのブラシは、方向とアニメーションを併せ持ちます。例と
して、猫やリスのブラシがあります。このタイプのブラシの選択ボタンに
は、小さなフィルムと8方向の矢印のアイコンが付いています。
描画中にはサウンドが流れます。筆の大きさが大きいほど、低い音になり
ます。
ブラシの描画間隔
「ふで」でキャンバスに描画する際の間隔を変更できます。標準で、
いくつかのブラシ (足跡や花など) は重ならないように十分な間隔を
空けてあります。他のブラシ (基本的な円形のものなど) は狭い間隔
で連続した線になるように設定されています。
描画の間隔は、右下にある三角形になったバーの列をクリックするこ
とで変更できます。長いバーが広い間隔に対応します。描画間隔は、
「ふで」を使用するツール(「ふで」ツールと「せん」ツール)の両
方に影響します。
⚙ 注: "nobrushspacing" オプションが設定されると、描画間隔の調整
が無効になります。詳しくは"各種設定について"のドキュメントを参
照してください。
b.「はんこ」ツール ←
「はんこ」ツールは、スタンプやステッカーを集めたようなものです。馬
や木、月など、あらかじめ用意された様々な写真やイラストを絵に貼り付
けることができます。
マウスを動かすと、スタンプが押される位置と大きさを示す輪郭線が表示
されるので、押したい場所でクリックします。
→ スタンプの分類 ←
スタンプは、動物、植物、宇宙、乗り物、人物といった多くのカテゴ
リに分類されています。セレクタの左右の矢印のボタンを使ってカテ
ゴリを切り替えることができます。
→ "スタンプの回転" ←
右下のトグルボタンを使って、スタンプを配置する際の回転を有効に
することができます。スタンプを配置したらキャンバス上でマウスを
動かして回転させる角度を選びます。もう一度マウスボタンをクリッ
クすると、スタンプが追加されます。
⚙ 注:"スタンプの回転" オプションが無効化されている場合、回転の
手順は省略され、マウスを放した時点でスタンプが確定します。 ""ス
タンプの回転"" ("stamprotation") についての詳細は、各種設定につ
いて" のドキュメントを参照して下さい。
📜 注: はんこの回転機能は Tux Paint バージョン 0.9.29 で追加され
ました。
→ スタンプの操作 ←
スタンプを絵に貼り付ける前に、以下の様々な効果を適用することが
できます(スタンプの種類によって異なります):
* スタンプには色をつけることができるものがあります。その場
合、カラーパレットが有効になり、スタンプを絵に貼り付ける前
に色を選ぶことができます。
* スタンプは、右下の三角形のバーの中をクリックすることで、縮
小・拡大することができます。
* 多くのスタンプは、右下の操作ボタンを使って、上下・左右に反
転させることができます。
⚙ 注: "nostampcontrols" オプションが設定されると、スタンプの回
転、拡大・縮小、反転が無効になります。詳しくは"各種設定について
"のドキュメントを参照してください。
→ スタンプの効果音 ←
個々のスタンプごとに効果音を設定することができます。画面下部の
左側のヘルプエリア( Linux ペンギン "Tux"の近く)にあるボタンを
押すと、効果音を再生することができます。
c.「せん」ツール ←
様々な種類の筆と好きな色を使って直線を描くツールです。
線を引き始めたい場所でクリックして、そのままマウスを動かすと、描か
れる線の位置が細い「ゴムバンド」のような線で示され、画面の下には、
線の角度が表示されます。右にまっすぐ伸びる線は0度、上にまっすぐ伸び
る線は90度、左にまっすぐ伸びる線は180度、下にまっすぐ伸びる線は270
度、という具合です。
マウスを放すと、バネのような効果音とともに線が描画されます。
アニメーション対応のブラシでは、線に沿って形が変化します。指向性の
ブラシでは、線の角度に応じて異なる形状を表示します。さらに、アニ
メーションと指向性の両方を備えたブラシもあります。詳しくは、上記の
「ふで」の項をご覧ください。
線に沿って形が並んだり、連続した線になったりと、それぞれの「ふで」
毎に異なる描画間隔が設定されており、この間隔は変更することができま
す。詳しくは、"ペイントブラシ「ふで」"の"ブラシの描画間隔"のセク
ションを参照して下さい。
d.「かたち」ツール ←
簡単な図形を描きます。
まず、円、正方形、楕円など、描きたい図形を、右側のセレクタから選択
します。
右下のオプションボタンで「かたち」ツールの動作を選択します:
→ 真ん中から広げる ←
最初にクリックした位置を中心として図形を拡大します。
📜 バージョン 0.9.24 までは、このような動作だけでした。
→ 角から広げる ←
最初にクリックした位置を左上の角として図形を拡大します。これ
は、他の多くのお絵かきソフトの標準的な動作です。
📜 このオプションは、バージョン 0.9.25 以降で追加されました。
⚙ 注: "noshapecontrols" オプションをつけて起動するなどして、「かた
ち」ツールの動作の制御を無効にした場合、オプションボタンは表示され
ず、真ん中から図形を広げる動作になります。
図形を描くには、キャンバス上でマウスをクリックし、そのままマウスを
動かして図形を広げます。楕円や長方形のように縦横比を変えられる図形
と、正方形や円のように縦横比を変えられない図形があります。
比率を変更できる図形の場合は、下部に図形の長短の比率が表示されま
す。例えば、正方形( 縦と横が同じ長さ) の場合は「1: 1」、横が縦の2倍
または縦が横の2倍の場合は「2: 1」といった具合です。
図形を広げ終わったらマウスを放します。
→ 通常の動作 ←
ここで、キャンバス上でマウスを動かして図形を回転させることがで
きます。回転した図形の角度は画面の下に表示されます(「せん」
ツールと同様)。
最後にもう一度マウスをクリックして、図形が完成します。
→ 簡易描画モード ←
簡易描画モードが設定されている場合、図形を回転させる手順は省略
され、マウスを放した時点で図形が描画されます。
⚙ "簡易描画モード" ("simpleshapes") についての詳細は、各種設定
について" のドキュメントを参照して下さい。
e.「もじ」ツール、「ラベル」ツール ←
まず、右側のセレクタからフォントを、下部のパレットから色を選択しま
す。さらに、テキストに太字や斜体のスタイルを適用することもできま
す。画面をクリックするとカーソルが表示され、文字を入力することがで
きます。(入力した文字がキャンバスに反映される前に、フォント、色、ス
タイルを変更することができます)
[Enter]キー、または[Return]キーを押すと文字が描画され、カーソルが次
の行に下がります。
また、[Tab]キーを押すと、文字が描画された後、カーソルは、次の行では
なく、右側に移動します。これは、1行の中で異なったフォント、字体、
フォントサイズ、色などを混在させたい場合に便利な方法です。
Text from the clipboard (copy/paste buffer) can be inserted with
the "Text" and "Label" tools by pressing the [Control] + [V] key
combination on a physical keyboard, or clicking the "Paste" button
in Tux Paint's on-screen keyboard. If the text would exceed the
right edge of the canvas, it will wrap to a new line of text (going
back to the previous space or dash ('-') if possible). If the text
hits the bottom of the canvas, the pasting will abort, truncating
the text.
文字の入力中に別の場所をクリックすると、入力内容を維持したまま、文
字を貼り付ける位置をクリックした位置に移動させ、文字入力を続けるこ
とができます。
→ 「もじ」ツールと「ラベル」ツールの違い ←
「もじ」ツールは、Tux Paint に以前からある文字入力ツールです。
このツールで入力した文字列は絵と一体化するため、後から文字列の
内容を編集したり、動かしたりすることはできません。一方、絵と一
体化することで、上から塗りつぶしたり、「よごす」「そめる」「う
きぼり」といった「まほう」ツールの効果で修正を加えることができ
ます。
Tux Paint バージョン 0.9.22 で追加された「ラベル」ツールでは、
文字は絵から「浮いて」おり、文字列の内容、位置、フォント、色な
どの情報は個別に記録されます。これにより、「ラベル」は後から移
動や編集が可能です。
ラベルを編集するには、ラベルと指が描かれた「ラベル選択」ボタン
をクリックします。図面内のすべてのラベルがハイライト表示される
ので、編集したいラベルをクリックするか、[Tab] キーでラベルの選
択を順に切り替えて、編集したいラベルで [Enter] キーか [Return]
キーを押すと、そのラベルを編集できます。([Backspace] キーで文
字を消したり、追加で文字を入力したり、キャンバス内をクリックし
てラベルの位置を変えたり、パレット内をクリックしてラベルの文字
の色を変えたり、など)。
ラベルと手のひらが描かれた「貼り付け」ボタンをクリックすると、
もじツールを使って文字を書き加えたかのように、ラベルをキャンバ
スに固定することができます。(この機能は Tux Paint version
0.9.28 で追加されました。) 作品のすべてのラベルがハイライト表示
されるので、ラベルを編集する場合と同じように、ラベルを選択しま
す。選択したラベルは削除され、文字がキャンバスに直接書き込まれ
ます。
⚙ 「ラベル」ツールは、Tux Paint 設定ツールや、"nolabel"オプショ
ンにより、無効にすることができます。
📜 The ability to paste text from the clipboard was added in Tux
Paint 0.9.35
→ 多言語文字入力 ←
Tux Paint では、様々な言語の文字を入力することができます。たい
ていのラテン文字( A-Z, ñ, è など)は、直接入力できます。また、
いくつかの言語では、入力モードを切り替えて、複数のキーの組み合
わせを用いて文字を入力する必要があります。
Tux Paint が、個別の入力モードがサポートされている言語に設定さ
れている場合、特定のキーを押下することで、入力モードを切り替え
ることができます。
サポートされている言語、入力方式、切り替えキーは以下のとおりで
す。
* 日本語— ローマ字入力方式のひらがな、カタカナ— 右[Alt] キー
または左[Alt] キー
* ハングル— 2-Bul入力方式— 右[Alt] キーまたは左[Alt] キー
* 繁体中文— 右[Alt] キーまたは左[Alt] キーキー
* タイ語— 右[Alt] キー
💡 注: 大抵のフォントには全ての言語の全ての文字は含まれていませ
ん。このため、入力したい文字が含まれるフォントに変更する必要が
ある場合があります。
→ 画面キーボード ←
An optional on-screen keyboard is available for the Text and
Label tools, which can provide a variety of layouts and
character composition (e.g., composing "a" and "e" into "æ").
Run Tux Paint with the "--onscreen-keyboard" option, or enable
that setting in Tux Paint's configuration file, to enable it.
Multiple layouts are offered (currently "QWERTY" and "ABC"),
which the user can switch between. Additional configuration
options allow specifying a default layout, as well as
preventing the layout from being changed.
The on-screen keyboard appears at the bottom or top of the Tux
Paint window, obscuring part of the canvas, depending on where
the text insertion cursor is placed. Along with alphabetic,
numeric, and some punctuation keys, the keyboard provides:
* A "Backspace" key (⇐) to remove the previous character
* A "Carriage Return" ("Return"/"Enter") key (⏎) to end the
current input and begin a new one on the following line
(below and to the left)
* A "Tab" key (⇔) to end the current input and begin a new
one at the current cursor position
* A "Shift" key (⇑) to shift alphabetic keys from lowercase
to uppercase, access more punctuation, etc.
* A "Caps Lock" key (⤒) to toggle permanent shifting of
alphabetic keys from lowercase to uppercase (click it again
to disable caps lock)
* A "Compose" key ("Cmp"), to initiate character composition
(e.g., click "Cmp", "a", "e" to produce an "æ" character)
* An "Alternate Graphics" key ("AltGr") to access additional
characters (e.g., "¿", "ß", etc.)
* An "Alternate" key ("Alt")
* A "Paste" key to paste the current clipboard's text into
the Text or Label tool
* Left and right arrows (← & →) to access different on-screen
keyboard layouts
⚙ 詳細については "各種設定について" と "Tux Paintの拡張" のド
キュメントを参照してください。
f.「ぬる」ツール ←
「ぬる」ツールは、描画の連続した領域を好きな色で塗りつぶします。以
下の3 つの塗りつぶしオプションが用意されています:
x たんしょく — 領域を一つの色で塗りつぶします。
x ふで — フリーハンドでドラッグして、領域を一つの色で塗りつぶしま
す。
x せんけい — 領域をクリックしてからドラッグすると、ドラッグした方
向に向かって色が薄くなるようにグラデーションをつけて塗りつぶし
ます。
x ほうしゃ — クリックした場所を中心に周りに向かって放射状に色が薄
くなるようにグラデーションをつけて塗りつぶします。
x あわせる — クリックした領域の輪郭に合わせて色が薄くなるようにグ
ラデーションをつけて塗りつぶします。
x Eraser — click once to erase an area, exposing the solid color
background, or starter or template background image, upon which
the drawing was based. (See 各種のツール > 描画ツール > けしゴ
ム and そのほかの操作 > レイヤー画像.)
📜 注: Tux Paint 0.9.24 より前のバージョンでは、このツールは「まほ
う」ツールのひとつでした。(「まほう」ツールについては、以下をご覧
ください) Tux Paint 0.9.26 より前のバージョンでは、「たんしょく」
の塗りつぶし方法しかありませんでした。 Tux Paint 0.9.29で、「あわせ
る」の塗りつぶし方法が追加されました。
g.「まほう」ツール(特殊効果) ←
「まほう」ツールは、様々な特殊なツールを集めたものです。右側のセレ
クタで、「まほう」の効果を選択することができます。効果を適用する方
法は、クリック+ドラッグ、単なるクリックなど、ツールごとに様々で
す。
「まほう」ツール
「magic-docs」フォルダ内のドキュメント「まほう」ツールの一覧も
お読みください。
「まほう」効果の制御
クリック+ドラッグを使用するツールの場合、右側のセレクタの下部
左側にある「描画モード」を表すボタンが有効になります。1クリッ
クで画面全体に効果を及ぼすツールの場合、右側の「全画面モード」
を表すボタンが有効になります。
⚙ 注: "nomagiccontrols" オプションが設定されると、「描画モー
ド」「全画面モード」の選択ボタンが無効になります。詳しくは"各種
設定について"のドキュメントを参照してください。
💡 「まほう」効果の制御が無効にされた場合、いくつかの「まほう」
プラグインは「描画モード」「全画面モード」に対応するツールに分
かれて利用できるようになります。
「まほう」サイズの制御
「まほう」ツールの中には描画のサイズや効果が及ぶ幅の大きさを変
更できるものがあり、その場合、画面の右下にスライダーボタンが表
示されます。
⚙ 注: "nomagicsizes" オプションが設定されると、サイズを変更スラ
イダーのボタンが無効になります。詳しくは"各種設定について"のド
キュメントを参照してください。
💡 サイズ変更が無効にされると、単にツールごとの標準のサイズに固
定される場合と、例えば「れんが」や「めだま」などいくつかのプラ
グインのように、異なるサイズのツールが追加される場合がありま
す。
📜 このオプションは、バージョン 0.9.30 以降で追加されました。
⚙ 注: "ungroupmagictools" オプションが設定されると、「まほう」ツー
ルは関連性に応じたグループ化が行われず、単一の大きなリストとして表
示します。詳しくは"各種設定について"のドキュメントを参照してくださ
い。
h.けしゴム ←
このツールは「ふで」(ペイントブラシ)と似た働きをします。どこをク
リック(またはクリック&ドラッグ)しても、作品に描いたものは消去さ
れ、描画を開始したときに選択した背景(無地、「スターター」画像の背
景、「テンプレート」画像など)が表れます。(各種のツール > そのほか
の操作 > 「さいしょから」もご確認ください。)
様々なタイプの消しゴムがあり、それぞれに大きさを選べます。
x 正方形 — 正方形の消しゴム。描画を完全に消去します。
x 円形 — 円形の消しゴム。描画を完全に消去します。
x ソフトエッジ — ソフトな輪郭の部分で背景と混じり合う円形の消しゴ
ム。
x 透明な円形 — 丸い形の消しゴムで、描画部分を背景になじませます。
繰り返して使うと、背景が次第に露出します。
マウスの動きに合わせて、消しゴムの輪郭がマウスカーソルの位置に表示
され、絵のどの部分が消されるかを示します。
消している間、「キュッキュッ」と擦って消す効果音が流れます。
⌨ [X] キーを押しながらマウスをクリックすると、小さな丸い消しゴムを
すばやく使うことができます(もじ/ラベルツール選択時、はんこや図形の
回転中、インタラクティブなまほうツールを使用している間は無効で
す)。マウスを離すと、選択中のツールに戻ります。
## 2. そのほかの操作 ##
a.「とりけし」と「やりなおし」 ←
「とりけし」ボタンをクリックすると、直前に行った操作が取り消されま
す。いくつもの操作をさかのぼって取り消すことができます!
⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [Z] を押してもとりけしできます。
「やりなおし」ボタンをクリックすると、「とりけし」ボタンで取り消し
た操作を元に戻すことができます。
「とりけし」操作の後、描画を行っていなければ、取り消した全ての操作
を元に戻せます!
⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [R] を押してもやりなおしできま
す。
b.「さいしょから」 ←
Clicking the 'New' button will start a new drawing. A dialog will
appear where you may choose to start a new picture using a solid
background color, or using a 'Starter' or 'Template' image (see
below). You will first be asked whether you really want to do this.
「けしゴム」ツールを使うと、描画した部分が消去され、最初に選択した
背景が露出します。 (各種のツール > 描画ツール > けしゴムもご確認く
ださい。)
⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [N] を押しても新規作成ができま
す。
→ 単色のキャンバス ←
あらかじめ用意されている背景色のほか、レインボーパレットやカ
ラーミキサーで色を選択することができます。これらは、絵を描くと
きにキャンバスの下に表示されるカラーパレットにあるオプションと
同じように操作します。詳細はメインの画面 > 下部: カラーパレット
「いろ」 > 色に関する特別なオプションを参照。
レイヤー画像 ←
* レイヤー画像には、塗り絵のページのようなもの(白黒の線で描
かれ、色を塗ることができる)や、前景レイヤーと背景レイヤー
に挟まれた部分に絵を描ける3D画像のようなものがあります。
* また、このほかに、背景レイヤーだけの画像も用意されていま
す。
When using the 'Eraser' tool or the 'Eraser' mode of the 'Fill'
tool, the original image from the 'Starter' or 'Template' will
reappear. (See 各種のツール > 描画ツール > けしゴム and 「ぬ
る」ツール.)
The 'Flip' and 'Mirror' Magic tools affect the orientation of
the 'Starter' or 'Template', as well. (See 各種のツール > 「ま
ほう」ツール(特殊効果) > Flip and Mirror.)
レイヤー画像は、その上に絵を描いて保存すると新しい絵として保存
され、元々のレイヤー画像自体は上書きされないので、後で(「さい
しょから」ダイアログからアクセスして)何度でも使うことができま
す。
⚙ 独自のスターター画像やテンプレート画像を作成することができま
す。ドキュメント「Tux Paint の拡張」の「スターター」と「テンプ
レート」のセクションを参照してください。
💡 また、保存した作品をTux Paintの「ひらく」ダイアログから直接テ
ンプレートに変換することもできます。以下の「ひらく」を参照して
ください。
→ 自作テンプレートの削除 ←
「さいしょから」ダイアログで自作テンプレート(「ひらく」ダイア
ログの「テンプレート」ボタンを使って作成したもの)を選択する
と、リストの右下に「けす」(ゴミ箱)ボタンが表示されます。これ
をクリックすると、選択したテンプレートが消去されます。(確認を求
められます)
💡 注: Linux、Windows、macOSでは、削除した作品は、デスクトップの
ゴミ箱に移動するので、後で元に戻すことができます。
⚙ 注: 「けす」ボタンは、"noerase" オプションで無効にできます。
⚙ 注:単色のキャンバスは、"newcolorslast" オプションによって、「さい
しょから」ダイアログの最後(スターターとテンプレートの下)に配置す
ることができます。
c.「ひらく」 ←
「ひらく」をクリックすると、保存されている全ての作品のリストが表示
されます。リストが画面に収まりきらない場合は、上下の矢印のボタンで
リストをスクロールできます。
まず、絵をクリックして選択します…
x 左下にある緑色の「ひらく」ボタンで、選択した作品を読み込んで編
集することができます。
(または、開きたい作品をダブルクリックします)
💡 絵を開く時に、それまで描いていた絵が保存されていなければ、保
存するかどうかを確認します。(「セーブ」の項を参照)
x 右下にある茶色の「けす」(ゴミ箱) ボタンで、選択した作品を削除し
ます。(本当に削除して良いか確認されます)
📜 注: Linux( バージョン 0.9.22以降) 、Windows( バージョン
0.9.27以降) 、macOS( バージョン 0.9.29以降)では、削除した作品
は、デスクトップのゴミ箱に移動するので、後で元に戻すことができ
ます。
⚙ 注: 「けす」ボタンは、"noerase" オプションで無効にできます。
x 右下の「かきだす」のボタンをクリックすると、ユーザーの標準の画
像フォルダ(例: "~/Pictures/TuxPaint/")に画像を出力します。
「ひらく」の画面からは、以下のこともできます:
x 左側の一番下にある青色の「スライド」のボタンを押すと、スライド
ショーモードになります。詳しくは「スライドショー」の項を参照。
x 左下の青い「テンプレート」ボタンをクリックすると、選択した作品
が新しいテンプレートに変換され、「さいしょから」ダイアログから
利用できるようになります。
📜 注: テンプレート作成機能は Tux Paint バージョン 0.9.31 で追加
されました。上記以外の方法で独自のテンプレートを作成するには,
ドキュメント「Tux Paint の拡張」をご覧下さい。
⚙ テンプレート作成機能は、Tux Paint 設定ツールで「テンプレート
作成機能を無効にする」を選択するか、"notemplateexport"オプショ
ンを指定してTux Paintを起動することで無効にすることができます。
x 右下にある赤色の「もどる」ボタンを押すと、絵を描く画面に戻りま
す。
⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [O] を押しても「ひらく」ダイアロ
グを表示できます。
d.「セーブ」 ←
描画中の作品を保存します。
一度も保存していない作品の場合、作品のリストに新しく追加されます。
(つまり、新しいファイルを作成します)
💡 注: ファイル名の入力などを求めることはなく、カメラのシャッター音
の効果音とともに、単に作品を保存します。
一度保存操作をした後や、「ひらく」コマンドで読みこんだ作品の場合、
以前のバージョンを上書きするか、新しく追加して保存するかを確認しま
す。
⚙ 注: "saveover" オプション、または "saveovernew" オプションのどち
らかが設定されている場合は、確認なしに保存されます。詳しくは"各種設
定について"のドキュメントを参照してください。)
⌨ 注: キーボードで [Control / ⌘] + [S] を押しても作品を保存できま
す。
e.「いんさつ」 ←
このボタンを押して作品を印刷します!
多くのプラットフォームでは、[Alt] key (Mac では [Option] キー) を押
しながら「いんさつ」ボタンを押すと、プリンターの設定画面が開きま
す。この機能は、フルスクリーンモードでは動作しない点に注意して下さ
い。
→ 印刷の無効化 ←
オプションで "noprint" を設定すれば、「いんさつ」のボタンを無効
にすることができます。
⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。
→ 印刷機能の制限 ←
オプションで "printdelay" を設定すれば、設定に応じた一定の時間
ごとに1回だけしか印刷できなくなります。
例えば、設定ファイルで "printdelay=602" と設定すれば、1分間に1
回だけ印刷ができます。
⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。
→ 印刷コマンド ←
(Linux 及び Unix の場合のみ)
Tux Paint は、PostScript 形式の印刷データを作成し、外部プログラ
ムに渡して印刷を行います。標準の設定では、以下のコマンドが使用
されます:
lpr
このコマンドは、設定ファイルの "printcommand" オプションを設定
することで変更できます。
フルスクリーンモードでなければ "[Alt]" キーを押しながら「いんさ
つ」ボタンを押すと、別の印刷プログラムを起動することができま
す。標準の設定では、KDE のグラフィカルな印刷ダイアログである、
以下のプログラムが使用されます:
kprinter
このコマンドは、設定ファイルの "altprintcommand" オプションを設
定することで変更できます。
⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。
→ プリンターの設定 ←
(Windows 及び macOS)
標準の設定では、「いんさつ」ボタンを押すと、通常使うプリンター
に出力されます。
フルスクリーンモードでなければ、[Alt] (または [Option]) キーを
押しながら「いんさつ」ボタンを押すと、オペレーションシステム標
準の印刷ダイアログが表示され、出力先などの設定を変更することが
できます。
"printcfg" オプションを設定すれば、プリンターの設定の変更を保存
することができます。
"printcfg" オプションを設定すると、プリンターの設定は、ユーザー
の個人フォルダの "printcfg.cfg" から読み込まれ、変更した設定は
このファイルに保存されます。
⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。
→ 印刷ダイアログのオプション ←
標準の設定では、印刷ダイアログは、[Alt] (または [Option]) キー
を押しながら「いんさつ」ボタンを押した場合にのみ表示されます(
Linux/Unixでは、"lpr" の代わりに "altprintcommand"; すなわち
"kprinter" が起動します。)
この印刷ダイアログの動作は、設定により変更できます。毎回必ず印
刷ダイアログを表示させるには、コマンドラインで
"--altprintalways" を指定するか、設定ファイルで "altprint=
always" を指定します。反対に、"--altprintnever" または
"altprint=never" を指定することで、"[Alt]" (または "[Option]2)
キーの効果を無効にできます。
⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。
f.「スライドショー」 ←
「スライドショー」の機能は、「ひらく」ダイアログから利用できます。
Tux Paint の中で、簡単なアニメーションや画像のスライドショーを再生
することができます。また、選択した画像を元にアニメーションGIFを書き
出すこともできます。
→ 画像を選ぶ ←
「スライド」セクションに入ると、「ひらく」ダイアログと同じよう
に、保存したファイルの一覧が表示されます。
次に、スライドショーで表示したい作品を、一つずつクリックして選
択します。それぞれの画像の上に、スライドショーで表示される順番
を表す数字が示されます。
選択された画像をもう一度クリックすると、選択を解除し、スライド
ショーから除外します。同じ画像もう一度クリックすると、をリスト
の最後に追加できます。
→ 再生スピードの設定 ←
画面左下「かいし」の隣にあるのスライドバーで、スライドショーや
アニメーションGIFのスピードを調節できます。スライドバーを一番左
に設定すると、スライドショーの自動進行が無効になり、次のスライ
ドに進むにはクリックが必要になります。(以下をご確認下さい)
💡 注: 最も遅いスピードに設定するとスライドの自動進行が無効にな
ります。1枚ずつ手動でスライドを進めたい場合に、この設定を用い
てください。( この動作はアニメーションGIFには適用されません)
→ Tux Paint 上での再生 ←
Tux Paint 内でスライドショーを再生するには「かいし」ボタンをク
リックします。
💡 注: 作品を一つも選択していない場合、保存されている全ての作品
がスライドショーで表示されます!
スライドショーの実行中は、[Space] キー、[Enter] キー、[Return]
キー、[右矢印] キーのいずれかを押すか、または、画面左下の "つぎ
へ" ボタンのクリックすれば、手動で次のスライドに進みます。[左矢
印] キーを押すと前のスライドに戻ります。
[Escape] キーを押すか、右下の「もどる」ボタンをクリックすると、
スライドショーを終了し、作品選択の画面に戻ります。
→ アニメーションGIFの書き出し ←
右下の「かきだす」ボタンをクリックすると、選択した画像を元にア
ニメーションGIFファイルを生成します。
💡 注: 少なくとも2つの画像を選択する必要があります。(画像を1
枚だけ書き出す場合は、「ひらく」ダイアログの「かきだす」オプ
ションを用います)。1枚も画像を選択していない場合、アニメー
ションGIFは生成されません。
アニメーションGIFの生成中に [Escape] キーを押すと、処理を中断し
て「スライドショー」ダイアログに戻ります。
さらに「もどる」ボタンをクリックすれば、「ひらく」ダイアログに戻り
ます。
g.プログラムの終了 ←
「やめる」ボタンを押すか、Tux Paint のウィンドウを閉じるか、
[Escape] キーを押せば、Tux Paint が終了します。
その際、本当に終了するかどうかを確認されます。
作品を保存していない状態で終了しようとした場合は、絵を保存するかど
うかを訪ねられます。さらに、新規に作成した作品でなければ、以前の
バージョンを上書きするか、新しく保存するかを確認されます。(上記の「
セーブ」の項をご覧下さい。)
⚙ 注: "startblank" オプションが設定されている場合を除き、終了時に保
存した作品は、次に Tux Paint を起動するときに自動的に読み込まれま
す。
⚙ 注: 「やめる」ボタンと [Escape] キーによるプログラム終了は、
"noquit" オプションで無効にできます。
この場合、タイトルバーの「閉じる」ボタンか、[Alt] + [F4] キーで終了
することができます。
また、上記のどちらの方法も使えない場合、[Shift] + [Control / ⌘] +
[Escape] のキーの組み合わせで終了できます。
⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。
h.効果音を消すには ←
今のところ画面上には消音のためのボタンはありませんが、[Alt] + [S]
キーを押すと効果音は無効になり、もう一度押すと有効になります。
なお、"nosound" オプションによって効果音が無効にされている場合は、
[Alt] + [S] キーによる効果音の操作はできません。(親や先生が効果音
を無効にすれば、この操作で音を出すことはできないということです)
⚙ 詳細は "各種設定について" のドキュメントを参照して下さい。
### E. 操作方法 ###
## 1. マウス・トラックボールによる操作 ##
Tux Paint の操作の大部分は、標準的なマウス、トラックボール、トラック
パッド、お絵かきタブレット(通常はスタイラスペンで操作)、タッチスク
リーン( 指やスタイラスペンで操作) など、OS上でマウスとして認識されるデ
バイスを使用します(詳しくは後述の「タブレット端末やタッチスクリーンで
の操作」をご覧ください)。
通常はマウスの左ボタンを使用しますが、これはOSレベルの設定で変更するこ
とができます。デフォルトでは他のボタンからの入力は無視され、他のボタン
を使用しようとすると、認識できるのは1つのボタンだけであることを知らせる
ポップアップダイアログが表示されます。ただし、どのボタンからの入力も受
け付けるように設定することもできます(ドキュメント「各種設定について」
を参照してください)。
# a. スクロール操作 #
マウスホイール、トラックボールのスクロールリング、トラックパッドの「ス
クロール」ジェスチャー( 2本指での垂直移動やトラックパッドの端での垂直移
動など)はスクロール入力として認識され、スタンプ、まほうツール、新規作
成ダイアログや開くダイアログなどのリストを素早くスクロールできます。
また、これらのリストの上下にあるスクロールボタンをクリックし続ければ自
動的にスクロールします。
# b. マウスによる操作 #
上記のほかにも、マウスとして認識される以下のようなデバイスであれば、Tux
Paint の操作に使用できます:
- ヘッドポインティング/トラッキングデバイス
- 視線追跡デバイス
- フットマウス
Tux Paint には「マウスクリックのトグル動作」という操作設定があり、シン
グルクリックでクリック&ドラッグ操作が始まり、その後のクリックで終了し
ます。(ドキュメント「各種設定について」を参照してください)
## 2. タブレット端末やタッチスクリーンでの操作 ##
上述のように Tux Paint はマウスとして認識されるあらゆるデバイスータブ
レットやタッチスクリーンなどーを使用することができます。これらのデバイ
スの多くは以下のような追加機能をサポートしていますが、これらは現在のと
ころ Tux Paint ではサポートされていません:
- 筆圧や傾きの検出
- けしゴムペン先機能
- マルチタッチジェスチャー
## 3. ジョイスティック等のデバイスによる操作 ##
Tux Paintは OS 上でジョイスティックとして表示されるあらゆるゲームコント
ローラーからの入力を認識するように設定できます。USBやBluetoothで接続さ
れた最新のゲーム機のコントローラー( Nintendo SwitchやMicrosoft Xboxの
ゲームパッドなど)も含まれます!
使用する機器やユーザーのニーズに合わせて、数多くの設定オプションが用意
されています。おおまかな動きにはアナログ入力が使われ、細かい動きにはデ
ジタルの「ハット」入力が使われます。コントローラーのボタンは、Tux Paint
のさまざまな操作にマッピングできます(例えば [Escape] キーとして機能し
たり、ペイントツールに切り替えたり、UndoやRedo操作を呼び出したりな
ど)。詳しくはドキュメント「各種設定について」を参照してください。
## 4. キーボードによる操作 ##
タックスペイントでは、キーボードからマウスポインタを操作することができ
ます。これには、マウスポインタの移動とクリック、およびインターフェイス
の特定の部分を移動するためのショートカットが含まれます。詳しくはドキュ
メント「各種設定について」を参照してください。
III. 他の画像の Tux Paint への読み込み
### A. 概要 ###
Tux Paint の「ひらく」ダイアログでは、Tux Paint で作成した画像だけが表
示されます。その他の画像や写真を読み込んで編集するにはどのようにすれば
良いでしょうか?
そのための方法は簡単で、画像ファイルを PNG (Portable Network Graphic)
形式に変換して、Tux Paint で作成した画像が保存されている "saved" フォル
ダにコピーします。(標準では以下のフォルダ):
→ Windows Windows 7, Windows 8, Windows 10, Windows 11 ←
In the user's "AppData" folder:
e.g., "C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\TuxPaint\saved\"
→ macOS ←
In the user's "Application Support" folder:
e.g.,
"/Users/ユーザー名/Library/Application Support/TuxPaint/saved/"
→ Linux / Unix ←
In the user's "home directory" folder:
e.g., "/home/ユーザー名/.tuxpaint/saved/"
→ Haiku ←
In the user's "settings" folder:
e.g., "/boot/home/config/settings/TuxPaint/saved/"
💡 注: Tux Paint で作成した画像を他のアプリケーションを使って開く場合
も、これらのフォルダからになります。しかしながら、「ひらく」ダイアログ
の「かきだす」の機能を使えば、Tux Paint で作成した画像を、もっと簡単で
安全にアクセスできるフォルダにコピーすることができます。
### B. "tuxpaint-import" スクリプトを使う ###
Linux と Unix では、Tux Paint と同時に、シェルスクリプト
"tuxpaint-import" がインストールされています。このスクリプトは、NetPBM
のツール ("anytopnm") を用いて画像を変換し、 Tux Paint のキャンバスに合
うように画像サイズを変更 ("pnmscale") し、PNG 形式に変換 ("pnmtopng")
します。
また、このスクリプトは、"date" コマンドを使用して、Tux Paint が保存する
ファイル名に用いる日付と時刻を取得します。(作品を保存したり開いたりする
ときに、ファイル名を聞かれることはない、ということを思い出してください
! )
スクリプトの使用法は簡単で、コマンドプロンプトで、取り込みたい画像の
ファイル名を引数として実行するだけです。
ファイルは変換された後、Tux Paint の "saved" ディレクトリに格納されま
す。
💡 注: 例えばお子さんなど、他のユーザーのために変換作業を行う場合は、そ
のユーザーのアカウントでコマンドを実行する必要があります。
例:
$ tuxpaint-import おばあちゃん.jpg
おばあちゃん.jpg -> /home/username/.tuxpaint/saved/
20211231012359.png
jpegtopnm: WRITING A PPM FILE
1行目 ("tuxpaint-import おばあちゃん.jpg") が実行するコマンドで、続く2
行がプログラムの実行中の出力です。
これで、Tux Paint を起動して、「ひらく」ダイアログから変換した画像を開
くことができます。後は、アイコンをダブルクリックするだけです!
### C. 手動での取り込み ###
Windows、MacOS、BeOS、そして Haiku のユーザーは、手動で変換作業を行う必
要があります。
変換したい画像ファイルの読み込み、PNG 形式ファイルでの保存に対応した画
像処理プログラムを起動します。(推奨されるソフトウェア、その他の情報につ
いては、"PNG.html" をお読みください。)
Tux Paint で、描画キャンパスと異なる大きさの画像を読み込む場合、キャン
バスに合うように拡大・縮小されます。
画像が引き伸ばされたりぼやけたりしないようにするには、キャンパスの大き
さに合うようにサイズを変更します。キャンパスの大きさは、Tux Paint の
ウィンドウサイズや、フルスクリーン動作時の画面解像度に依存します。(注:
標準の解像度は 800x600 です)。以下の "イメージサイズの計算方法" をごら
んください。
## 1. ファイル名の付け方 ##
画像は PNG 形式で保存してください。また、以下のように、Tux Paint におけ
る命名規則である、現在の日付と時刻を用いたファイル名を使用することを強
くお勧めします。
YYYYMMDDhhmmss.png
- YYYY = 年
- MM = 月 (2桁, "01"-"12")
- DD = 日 (2桁, "01"-"31")
- HH = 時 (2桁, 24時間表示, "00"-"23")
- mm = 分 (2桁, "00"-"59")
- ss = 秒 (2桁, "00"-"59")
例: 2021年7月31日午前11時5分であれば、20210731110500.png のようになりま
す。
PNG ファイルを Tux Paint の "saved" ディレクトリにコピーします。(上記
参照)
## 2. イメージサイズの計算方法 ##
"buttonsize" のオプションが追加されたため、この部分は全面的に書き直す必
要があります。とりあえずは、Tux Paint で作成した画像のサイズ(ピクセル
幅と高さ)を調べて、取り込む画像をそれに合わせて拡大縮小してみてくださ
い。
IV.その他のドキュメント
このドキュメントの他、"docs" フォルダには、次のようなドキュメントがあり
ます:
→ Tux Paint の使用: ←
x OPTIONS.html
コマンドライン、設定ファイルのオプションに関する詳細な情報。Tux
Paint Config を使用したくない人向け。
x 「まほう」ツールに関するドキュメント ("magic-docs")
インストールされている、それぞれの「まほう」ツールに関する説
明。
x Tux Paint に関するよくある質問("FAQ")
Tux Paint を使用する上でよくある質問への回答や問題の解決方法。
→ Tux Paint の拡張: ←
x EXTENDING.html
ブラシ、はんこ、背景画像の作成方法、フォントを追加する方法、追
加のスクリーンキーボードの作成、言語入力の追加など、Tux Paint
の拡張についての詳細説明。
x PNG.html
PNG 形式の画像を作成する方法。
x SVG.html
SVG 形式のヴェクタ画像を作成する方法。
→ 技術情報: ←
x INSTALL.html
コンパイル、インストールの手順.
x SIGNALS.html
Tux Paint が応答する POSIX シグナルに関する情報。
x MAGIC-API.html
プラグインAPIを用いた独自の「まほう」ツールの作成
→ 開発の記録及びライセンス: ←
x AUTHORS.txt
作者と協力者のリスト.
x CHANGES.txt
リリース毎の変更点の概要.
x COPYING.txt
Tux Paint ソフトウェアのライセンス GNU 一般公衆利用許諾 (GPL)
V.お問い合わせ先
お困りのことがある場合、Tux Paint の開発者や他のユーザーとコミュニケー
ションをとるための多くの方法があります。
- バグを発見した場合や機能追加の要望については、プロジェクトのバグト
ラッキングシステムから報告できます
- プロジェクトに関する様々なメーリングリストに参加できます
- 開発者へ直接連絡することもできます
もっとお知りになりたい場合、Tux Paint のウェブサイトの "連絡先" のペー
ジ (https://tuxpaint.org/contact/) をごらん下さい
VI.プロジェクトへの参加
Tux Paint はボランティアベースのプロジェクトであり、様々な形でのご協力
を受け付けています。
- Tux Paint の翻訳の作成
- 既存の翻訳の改善
- アートワークの作成 (スタンプ、背景画像、ペイントブラシなど)
- 機能の追加や改良、「まほう」ツールの作成
- 学習教材の作成
- 宣伝や、他の Tux Paint ユーザーのサポート
もっとお知りになりたい場合、Tux Paint のウェブサイトの "私たちにご協力
を" のページ (https://tuxpaint.org/help/) をごらん下さい
VII.Tux Paint プロジェクトの SNS アカウント
Tux Paint は様々な SNS アカウントを利用し、最新情報や作品を投稿していま
す。
- Bluesky で @tuxpaint.bsky.social をフォローする
- Facebook で Tux Paint のページに参加する
- Instagram で @TuxPaintDevs をフォローする
- Mastdon で @tuxpaint@floss.socal をフォローする
- Reddit で u/TuxPaintDevs をフォローする
- Threads で @TuxPaintDevs をフォローする
- TikTok で @TuxPaintDevs をフォローする
- Tumblr で Tux Paint をフォローする
- YouTubeの @TuxPaintOfficial にチャンネル登録する
VIII. 商標について
- "Linux" は Linus Torvalds の登録商標です。
- "Microsoft" および "Windows" は、Microsoft 社の登録商標です。
- "Apple" および "macOS" は Apple 社の登録商標です。
- "Haiku" は、Haiku 社の登録商標です。
- "Facebook", "Instagram" および "Threads" は Meta Platforms 社の登録
商標です。
- "Mastodon" は Mastodon gGmbH の登録商標です。
- "Reddit" は、Reddit 社の登録商標です。
- "TIK TOK" は、Bytedance 社の登録商標です。
- "Tumblr" は Tumblr 社の登録商標です。
- "YouTube" は Alphabet 社の登録商標です。